歴史

【サピエンス全史】から学ぶ人類の歴史!何年に何があったのか年表付きで簡単に解説【前編】

【AD】広告を含みます。

私は歴史を調べていく過程で人類史に興味を持ちました。

そこで名著として世界的に大ヒットしている「サピエンス全史 / 著 ユヴァル・ノア・ハラリ」を読んで学びましたのでぜひ皆さんにシェアさせてください。

一般的に「サピエンス全史」は難しい本と言われているのですが、できる限りわかりやすく解説していきたいと思います。

尚、この記事かなりの超大作になりましたので【前編】と【後編】に分けました!

こちらの記事は【前編】となります。

私と同じように「人類の歴史について知りたい」と思った方はぜひ最後まで読んでいただけるとうれしいです。

お城ちゃん

この記事を読むと人類の歴史(地球爆誕〜認知革命まで)が年表付きでざっくりとわかります!

  • この記事ではサピエンス全史の表記に準じて、「私たち現代人」のことは種の名称である「ホモサピエンス」と表記します。
  • 「人類種全て」を指すときは「人類」と表記致します。
  • また人類学は現在様々な研究が進められており新説が続々と発表されている分野ですので、あくまで諸説あるということをご理解ください。

人類史の年表

年代事柄
135億年前ビッグバンが起こる
45億年前地球という惑星ができる
37億年前有機物(生物)が生まれる
2億5千万年〜6600万年前 恐竜が存在していた
250万年前人類が姿を現す
80万年前人類が火を使い始める
20万年前ホモサピエンスが進化
10万年前ホモサピエンスが食物連鎖の頂点にたつ
7万年前ホモサピエンスがアフリカ大陸の外へ拡大
7万年〜3万年前認知革命が起きる
4万5000年前ホモサピエンスがオーストラリア大陸に上陸
3万5000年前ホモサピエンスが日本へ到達
3万年前ネアンデルタール人が絶滅
1万6000年前ホモサピエンスがアメリカ大陸に上陸
1万3000年前フローレス人が絶滅しホモサピエンスが唯一の人類に
1万2000年前農業革命が起きる
5000年前最初の王国(エジプト王国)・書紀体系・貨幣・多神教が生まれる
4250年前最初の帝国(アッカド帝国)ができる
2500年前硬貨の発明・政治的秩序・仏教(一神教)が生まれる
2000年前中国の漢帝国・地中海のローマ帝国・キリスト教が生まれる
1400年前イスラム教が生まれる
500年前科学革命が起きる
200年前産業革命が起きる
人類史のざっくり年表

135億年前 : ビッグバンが起こる

135億年前にビッグバンがおきて「物質・エネルギー・時間・空間」が生まれます。

ビッグバンがおきた30万年後に物質とエネルギーが融合し原子がうまれます。

さらにその原子が結合しあって分子ができます。

これは「化学」の領域となります。

46億年前 : 地球という惑星ができる

原子がゆっくり時間をかけてあつまりやがて「太陽」が生まれます。

太陽のまわりに、微惑星といわれる小さな惑星ができました。

その微惑星が衝突・合体を繰り返し、46億年前に地球という惑星が誕生します。

37億年前 : 有機物(生物)が生まれる

37億年前に地球上で特定の分子が結合し「有機物(生物)」が生まれます。

これは「生物学」の領域になります。

2億5千万年前〜6600万年前 : 恐竜が存在していた

恐竜は出現してから1億6000万年近くもの長い間地球上で繁栄していましたが、今からおよそ6600万年前にほとんどが絶滅してしまいました。

鳥類の一部だけが生き残り、現在まで続いています。

250万年前 : 人類が姿を現す

今から250万年ほど前に東アフリカの一隅で「アウストラロピテクス(南のサルの意)」という猿人が生まれました。

身長は120cm〜140cmほどだったといわれています。

脳の容積は500ml程度(現生人類の約35%)で、道具を製造して使用していました。

200万年前には東アフリカから、北アフリカ、ヨーロッパ、アジアに進出します。

そしてその地域に適した進化をし、いくつかの別種がうまれていきます。

80万年前 : 人類が火を使い始める

食物連鎖の頂点に立つための重要な一歩は「火を手懐けたこと」だといわれています。

火を使うことで受けた最大の恩恵は「調理が可能になったこと」です。

それだけでなく、通り抜けることのできなかった不毛の藪に火を放って道を作り狩猟採集を有利に進めていました。

30万年前には火が日常的に使われるようになっていました。

お城ちゃん

私たちの現在のDNAの多くは狩猟採集民時代に形成されているそうです!だから今でも私たちの脳と心は狩猟採集生活に適応しているみたい。すごいですよね!

20万年前 : ホモサピエンスが進化

20万年前ころから「ホモサピエンス(現生人類)」が進化します。

この頃はまだ東アフリカの一隅いちぐうで細々と暮らしていました。

10万年前 : ホモサピエンスが食物連鎖の頂点にたつ

10万年前頃からホモサピエンスが大型の獲物を狩り始め、食物連鎖の頂点に立つようになります。

それまではずっと食物連鎖の中程に位置し、ライオンなどの大型生物を追い払うなどする、取るに足りない生物でした。

地球上に数種類の人類がともに暮らしていた

現在地球上に存在する人類は私たち1種類なので信じ難いのですが、この頃には数種類の人類が同時に暮らしていました。

詳しく書いた記事はこちらです。あわせて読んでみてください。

【サピエンス全史】から学ぶ!10万年前に地球に存在していた人類種をざっくり知ろう

【AD】広告を含みます。 現在地球上に存在している人類は私たち現代人のみですが、およそ10万年前には数種類が同時に存在していたってご存知ですか? 私は歴史を調べていく過程で次第に人類史に興味を持ち始め ...

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7万年前 :ホモサピエンスがアフリカ大陸の外へ拡大

7万年前頃、ホモサピエンスがネアンデルタール人を一掃し、中東を支配します。

さらにヨーロッパと東アジアに到達し「文化」を形成し始めます。

7万年前〜3万年前 :認知革命が起きる

7万年前〜3万年前に見られたホモサピエンスの「新しい思考」と「意思疎通の方法の登場」のことを『認知革命』といいます。

認知革命のおかげでホモサピエンスは『虚構』すなわち「架空の事物について語る能力」を得ました。

架空の事物について語る能力によって、ホモサピエンスは『神話』を紡ぎ出すことができるようになり

大勢で柔軟に協力することができる」ようになりました。

認知革命が起きたことでホモサピエンスは「文化」「歴史」を始めることになりました。

ここは特に詳しくお伝えしたい章なので別記事にしました。ぜひ読んでみてください。

【サピエンス全史】から学ぶ人類の歴史!認知革命で何が起きたのかを簡単に解説

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お城ちゃん

歴史好きな方にはぜひ読んでほしいです!

4万5千年前 :ホモサピエンスがオーストラリア大陸に上陸

4万5千年前、ホモサピエンスはインドネシアの島々の海岸に漁村を作り上げそこからオーストラリア大陸を目指しました。

認知革命が起きる前、人類はアフロ・ユーラシア大陸(アフリカ大陸とユーラシア大陸をあわせた大陸)に暮らしていました。

泳いだり、簡単ないかだを作って海を渡り、陸に近い島に住み着くことはありましたが大海原に乗り出すことはできず

「アメリカ大陸」「オーストラリア大陸」「日本」「台湾」「マダガスカル」「ニュージーランド」「ハワイ」といった遠い島には到達していませんでした。

認知革命以降の約4万5000年前、インドネシアの島々に住んでいたホモサピエンスが大洋を航海できる船の造り方や操り方を編み出し、オーストラリア大陸へ進出。

近くの島と海洋交易を始めました。

ホモサピエンスがオーストラリア大陸で引き起こした「絶滅の第1波」については別記事を見てください。

ー記事執筆中ー

人類のオーストラリア大陸への到達は、コロンブスによるアメリカ大陸への航海やアポロ11号による月面着陸に匹敵するくらい重要な出来事です。

3万5000年前 : ホモサピエンスが日本へ到達

この頃にようやくホモサピエンスが日本に到達しました。

「旧石器時代」のはじまりです。

お城ちゃん

日本史については別記事で書こうと思っていますのでしばしお待ちを。

3万年前 : ネアンデルタール人が絶滅

3万年前、ネアンデルタール人が絶滅します。

ネアンデルタール人は体格や脳の容量ではホモサピエンスを上回っていました。

それなので1対1での喧嘩だったらネアンデルタール人が勝利していたでしょう。

しかしホモサピエンスは集団で協力するということができたので、狩猟採集能力がネアンデルタール人より優れており

子孫を繁栄させることができました。

才覚で劣るネアンデルタール人は次第に絶滅に追い込まれたとみられています。

1万6000年前 :ホモサピエンスがアメリカ大陸に上陸

1万6000年前、ホモサピエンスは徒歩で北アメリカ大陸に渡ることに成功しました。

この時代は海水面が低く、シベリアの北東部とアラスカの北西部が地続きになっていたため歩いて渡ることができたのです。

「歩いて渡れた」というと簡単なことのように聞こえますが、海の移動より大変だったとみられています。

まず北シベリアの極端に寒冷な環境に慣れることが必要で、それは寒冷地に適応していたネアンデルタール人でもできなかったことだからです。

ホモサピエンスは「履き物」や、毛皮や皮革を縫い合わせて「保温性の高い衣服」を作るなどの独創的な方法で解決策を生み出しました。

1万3000年前 : フローレス人が絶滅しホモサピエンスが唯一の人類に

1万3000年前にホモフローレシエンシス(フローレス人)が絶滅し、ホモサピエンスは唯一生き残っている人類種となりました。

お城ちゃん

狩猟採集民族としての期間は約7万年前〜1万2000年前までだそうです。数はかなり少ないですが、現在でも一部の地域で狩猟採集民が生き残っています。

参考図書:サピエンス全史(上・下) / ユヴァル・ノア・ハラリ

今回参考にさせていただいた本はこちらです。

みなさんもぜひ読んでほしい「おすすめ本」です。

まとめ

【前編】はここまでです。

いかがでしたか?

表にまとめてみるとこんな感じです。

年代事柄
135億年前ビッグバンが起こる
45億年前地球という惑星ができる
37億年前有機物(生物)が生まれる
2億5千万年〜6600万年前 恐竜が存在していた
250万年前人類が姿を現す
80万年前人類が火を使い始める
20万年前ホモサピエンスが進化
10万年前ホモサピエンスが食物連鎖の頂点にたつ
7万年前ホモサピエンスがアフリカ大陸の外へ拡大
7万年〜3万年前認知革命が起きる
4万5000年前ホモサピエンスがオーストラリア大陸に上陸
3万5000年前ホモサピエンスが日本へ到達
3万年前ネアンデルタール人が絶滅
1万6000年前ホモサピエンスがアメリカ大陸に上陸
1万3000年前フローレス人が絶滅しホモサピエンスが唯一の人類に
1万2000年前農業革命が起きる
5000年前最初の王国(エジプト王国)・書紀体系・貨幣・多神教が生まれる
4250年前最初の帝国(アッカド帝国)ができる
2500年前硬貨の発明・政治的秩序・仏教(一神教)が生まれる
2000年前中国の漢帝国・地中海のローマ帝国・キリスト教が生まれる
1400年前イスラム教が生まれる
500年前科学革命が起きる
200年前産業革命が起きる
人類史のざっくり年表

【前編】で一番お伝えしたいのは「文化や歴史」が始まるきっかけとなった『認知革命』の部分です。

【後編】は農業革命から始まりますので、次の記事もぜひ読んでみてください。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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