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狩猟採集民が信仰していたと考えられている「アニミズム」ってどういったものかご存じですか?
アニミズムは狩猟採集民時代から始まったといわれ、現在も一部で信仰されている考え方です。
「アニミズム」を知ると、少しわかりずらい古代日本史の「旧石器時代」から「弥生時代」あたりの理解が深まると思います。
気になる方はぜひ最後までご覧ください。
この記事は「アニミズム」ついてわかりやすく解説しています。
「サピエンス全史/ユヴァル・ノア・ハラリ」を参考に作成しています。
※注:特定の思想を推し進める趣旨の記事ではありません。
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アニミズムとは?
アニミズムとは古代の狩猟採集民族の間で一般的に信じられていたとされる信仰のことです。
魂や霊を表す「アニマ」というラテン語に由来した言葉です。
日本語では「精霊信仰」などと訳されます。
一つの具体的な宗教のことではなく、何千ということなる宗教やカルト、信仰の総称になります。
アニミズムの特徴
- 「ほぼあらゆる場所や動植物、自然現象には意識と感情があり、話し言葉や歌、踊り、儀式を通じて人間と直接思いを通わせられる」という考え方
- 呼びかける対象は物や生き物だけでなく、死者の霊や魔物や妖精、天使と呼ぶ類のものも含まれる
- 呼びかける対象は地元の存在であることが多い
- 特定の開祖はいない
- 儀式は公的に行われ、祭政が一致していることが多い
- タブー(禁忌)が法律、政治、経済、道徳、慣習に密接に関わる
- 多くの民族宗教が類似する特徴を持っている
- 多くのアニミズム的世界観では「人間は他の動物や植物、自然の力とほぼ同等の立場にある」とみなされることが多い
信仰の具体例
アニミズム信仰者が考えていたとされる具体的な例を紹介します。(ここの例はあくまで予想です。)
丘の上の大きな岩には欲望や欲求があり、人々がしたことに腹を立てたり喜んだりするかもしれない。
その岩は人々に注意を与えたり、頼み事をしたりするかもしれない。
一方で人間の方も岩に話しかけ、なだめたり脅したりすることができる。
猟師はシカの大群に話しかけ、一頭が自らを犠牲にしてくれるように頼む。
もし狩りがうまくいけば、猟師は死んだシカに許しを請うかもしれない。
誰かが病気になると、シャーマンはその病気を引き起こした霊に接触し、その霊をなだめようとしたり脅したりして追い払ったりしようとすることができる。
必要があればシャーマンは他の霊たちの応援を仰ぐこともありうる。
などです。
他にもさまざまな信仰が考えられますが
この時代は文字などない時代なので、本当に狩猟採集民が何と対話していたかを知るのは難しいことです。
日本でのアニミズム信仰
日本ではどのようなアニミズム信仰があるか気になった方もいらっしゃるかもしれません。
一般的に「神道」と言われるものが日本でのアニミズム信仰といわれています。
神道とは
日本の宗教。
経典や具体的な教えはなく、開祖もいない民間信仰といわれています。
自然と神とは一体され、神と人間を結ぶ具体的な作法が「祭祀」です。
その祭祀を行う場所が「神社」であり、聖域と考えられてきました。
この信仰を基盤に豪族層が政治体制を徐々に成立し、日本国家の形成に影響を与えたとされています。
さいごに
最後に、私がサピエンス全史のアニミズムの章を読んで感動したパートを書かせてください。
人間と他の存在との間には、障壁がないばかりではなく、厳密なヒエラルキーもない。
人間以外の存在物は、人間の必要を満たすためだけにあるわけではない。
意のままにこの世界を動かす全能の神でもない。
世界は人間や、その他の存在の特定集団を中心に回っているわけではないのだ。
ユヴァルさんからの強めのメッセージがとても感動しました。
みなさんにもぜひ覚えておいてほしいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。