【サピエンス全史】から学ぶ人類の歴史！認知革命で何が起きたのかを簡単に解説

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先日世界的に大ベストセラーになっている「サピエンス全史 / 著ユヴァル・ノア・ハラリ」を読み人類の歴史を学びました。

その中でもとりわけ私が皆さんに知っていただきたいのが「認知革命」の章です。

今回はこちらをわかりやすく解説していきたいと思います。

「認知革命ってなんだろう？」と疑問に思っている方はぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

人類史の3つの重要な革命とは？

サピエンス全史の中で著者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は

人類史には無視することのできない重要な3つの革命があると述べています。

最初に起きた認知革命は「文化や歴史の始まり」となった革命なので

歴史が好きな方にはぜひ知っておいてもらいたいです。

認知革命とは「 文化・歴史の始まり」

認知革命とは

7万年前〜3万年前に見られたホモサピエンスの「新しい思考」と「意思疎通の方法の登場」のことを『認知革命』といいます。

なぜ認知革命が起きたのかはっきりとわかっていないようですが

一説には遺伝子の突然変異がおこり脳内の配線が変わり、新しい言語をつかって意思疎通をすることができるようになったといわれています。

認知革命のおかげで『虚構』すなわち「架空の事物について語る能力」を得ました。

この能力がホモサピエンスの言語の特徴として他の種と違っている部分です。

認知革命によってできるようになったこと

架空の事物について語る能力によって、ホモサピエンスは『神話』を紡ぎ出すことができるようになりました。

これはすなわち「大勢で柔軟に協力することができる」ということです。

例えば「気をつけろ！ライオンだ！」といえる動物や人類は多くいましたが

「ライオンは我が部族の守護霊だ！」といえるのはホモサピエンスの言語能力がなせる技です。

他の動物はこのような意思疎通をすることができません。

この能力のおかげでホモサピエンスは神話をつくり、そこから

などを作っていきました。

こういったもののことを

と言います。

「誰もがその存在を信じているもので、その信念が存続する限り社会の中で力を奮い続けるというもの」のことです。

言葉を使い「想像上の現実」を生み出す能力のおかげで、「大勢の見知らぬ人同士が効果的に協力できるように」なりました。

この時代にうまれた「文化」は今日まで進化と発展をやめることがありませんでした。

つまり文化や歴史はこの頃から始まり、

現在の私たちが信じてやまない

国家・宗教・法律・人権・お金・会社

などは全てホモサピエンスが作り上げた『虚構』だということが述べられています。

人類は具体的にどのような文化をはじめたのだろう？

7万年前〜3万年前に人類が始めた文化についてはまだわかっていないことが多く現在研究が進められている分野です。

しかしいくつかわかっていることもあるようです。

それはホモサピエンスは7万年〜3万年前頃に

を作り上げました。

古代の狩猟採集民はそもそもわずかな人工物（物）しか持っていなかったので

これらのものだけでこの時代の文化を語るのは問題が多いとも言われています。

狩猟採集民の精神的・宗教的・情緒的生活は人工物の助けなしに行われていたと考えるのが理に適っており

文字など存在しない時代のことですのでかれらの信仰や宗教を理解するのは非常に困難な話です。

それをあれこれ考えるのが楽しく、歴史ロマンがあるとも言えるのですが。笑

まとめ

「認知革命」とは「歴史」が「生物学」から独立した地点です。

認知革命の前はすべての人類種の行為は「生物学」の領域になりますが

認知革命以降は生物学のみならずこの「歴史的な物語」がホモサピエンスの発展を説明する手段となります。

しかし、ホモサピエンスや人類の文化が生物学の法則を免れるようになったわけではありません。

私たちは依然動物であることにかわりはなく

私たちの「身体的・情緒的・認知能力」はDNAによって定められています。

進化心理学の学者たちは「私たちの脳と心は今日でさえ狩猟採集生活に適応している」と結論付けています。

このことを知ってから日本史を読み解いていくともっともっと歴史を楽しめると思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました！