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現在地球上に存在している人類は私たち現代人のみですが、およそ10万年前には数種類が同時に存在していたってご存知ですか?
私は歴史を調べていく過程で次第に人類史に興味を持ち始めました。
そこで世界的に大ヒットしている名著「サピエンス全史 / 著 ユヴァル・ノア・ハラリ」を読んで学びましたのでぜひ皆さんにシェアさせてください。
私と同じように「10万年前には他にどんな人類が存在していたのだろう?」と気になった方はぜひ最後まで読んでいただけるとうれしいです。
この記事を読むと「およそ10万年前に存在していた人類種」がざっくりとわかります!
10万年前に存在していたといわれる人類種
10万年前、ホモサピエンス(後述)が大きな獲物を狩るようになり、食物連鎖の頂点に立つようになります。
それまで人類は長い間食物連鎖の中ほどに位置していたので、大型生物に怯えながら暮らしていました。
この時期に同時に地球上に存在した人類種のいくつかをご紹介します。
ホモ・エレクトス
ホモ・エレクトスとは「直立した人」の意です。
180万年前〜7万年前頃まで生息していたと考えられています。
脳の容量は950〜1100ml。
およそ身長140〜160cm、体重50〜60kgだったといわれています。
インド、インドネシア、中国北部、シリア、イラクなどに生息していました。
それ以前の人類より精巧な石器を作り使用していました。火も使用していました。
ホモ・エレクトス(ジャワ原人)
100万年ほど前から現在のインドネシアのジャワ島周辺に分布していた原人。
脳の容量は900ml程度といわれています。
噛む力が強く、熱帯の豊富な食物を得て繁栄しました。
ホモ・エレクトス(北京原人)
60万〜30万年前に東アジアに生息していた原人。
手足が頑丈で、力が強かった種です。
- ホモ・エレクトスは200万年も生き延びました。これほど長く生き延びた人類種は他にいません。
ホモ・フローレスエンシス(フローレス人・通称 ホビット)
インドネシアのフローレスという小さな島で独自の発展を遂げた種。
この種は小型化した珍しい種になります。
フローレス島はとても小さいので、たくさんの食料を必要とする大柄な人は真っ先に絶滅し
小柄な人の方がうまく生き延びることができました。
身長はだいたい1m、体重はおよそ25kgほどといわれています。
ホモエレクトスが矮小化したものと考えられていますが、ホモハビリスを祖先とする説もあります。
フローレス人は通称「ホビット」と呼ばれています。
ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)
ホモ・ネアンデルターレンシスとは「ネアンデルタール(ドイツの地名)の人」の意です。
こちらもホモ・エレクトスから生まれました。
脳の容量は現代人より多く、1400〜1700mlほど。
20万年〜3万年くらいまで主にヨーロッパから西アジア付近に分布していた旧人。
現代人よりやや大きく逞しく、石器をあやつったり、死者を弔うこともしていました。
いろいろな気候に適応し、特に寒冷な気候にうまく適応し繁栄しました。
ホモ・サピエンス(クロマニヨン人・現代人)
ホモ・サピエンスとは「知恵のある人」の意です。
脳の容量は、1400mlほどといわれています。
ネアンデルタール人から生まれた種で今のヒト、つまり私たち現代人のことです。
約15〜20万年前にアフリカで出現した最も進化した人類で
10万年前にユーラシアに広がりました。
鋭い石器や骨で作ったどうぐを使用し、地球上で最も支配的な種として繁栄しています。
太古のホモサピエンスは認知能力(学習・記憶・意思疎通の能力)がまだかなり劣っていたとみられています。
これらの種は先行する種が古いというわけでなく、約200万年前〜1万年前ころまで同時に存在していました。
まとめ
いかがでしたか?
表にまとめてみるとこんな感じです。
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通称 | 身長(成人男性) | 体重 | 脳の容量 | 生息地 | 特徴 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ホモエレクトス | 直立した人 | 140〜160cm | 50〜60kg | 950〜1100ml | インド・インドネシア・中国北部・シリア・イラクなど | 現代人より小柄でがっちりした体型。頑丈型と華奢型がいた。火を使う。200万年も生き延び人類最長。 |
ホモエレクトス(ジャワ原人) | ー | ? | ? | 900ml | インドネシアジャワ島 | ホモエレクトスから派生。噛む力が強い。熱帯の豊富な食物を得て繁栄した。 |
ホモエレクトス(北京原人) | ー | ? | ? | ? | 東アジア | ホモエレクトスから派生。手足が丈夫で力が強い。 |
ホモフローレシエンシス(フローレス人) | ホビット | 100cm | 25kg | 380ml | インドネシアフローレス島 | ホモエレクトスまたはホモハビリスから派生。小型化した珍しい種。化石や遺構からかなりの知恵があったとみられる。 |
ホモネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人) | ネアンデルタールの人 | 165cm | 80kg | 1300〜1600ml | ヨーロッパ・西アジアなど | ホモエレクトスから派生。現代人より体格も脳の容量もやや大きい。石器を使用。死者を弔う。寒冷な地域に適応した。 |
ホモサピエンス(クロマニヨン人) | 知恵のある人 | ー | ー | 1400ml | ほぼ世界中 | ネアンデルタール人から派生。鋭い石器や骨で作った道具を使用。地球上で最も支配的な種として繁栄。 |
人類の歴史を楽しむ一つの要素として知っておいていただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。